チビとノッポの口語的表現 Colloquial expressions for short and tall, “chibi” and “noppo”
チビやノッポという言葉を通訳の場面で使うことは殆どないと思いますが、ハイキュー‼ の英訳でいろいろな種類が出てきたのでここに整理しておきます。
主役の日向翔陽は、高校入学時点で身長が162センチでバレーボール選手にしては背が低いため、「チビちゃん、チビ助、チビ太郎、チンチクリン」などと他の人からいろいろな呼び方をされています。逆に同級生の月島蛍(けい)は188センチですので、「ノッポ」と言われます。では英語での表現を見てみましょう。
チビ:shrimp(小エビ)、 shrimpy,、shortie、shortie pie*、munchkin**、shorty pants、runt(母胎で発育不良のチビ、できそこない)、small fry(重要でない人物、幼魚)、scrub(ちっぽけな人、補欠選手)
*なぜpieなのか不明ですが、とてもよく使われる表現として他にもcutie pie があります。小さい子を「可愛い」という時に使います。
** ストーリー中では、烏養コーチのおじいさま(元烏野高校のコーチ)が日向のニックネームをチビ助からチビ太郎に “昇格” させたときのチビ太郎の訳語でした。語感的にはチンチクリンに相当するような気がします。
ノッポ: beanstalk(マメ科植物の茎), bean post(マメ科植物の茎を支える竿), spindly(形容詞:ひょろ長い), lanky (形容詞:ひょろ長い)
エビや豆の茎が使われているのが興味深いですね。それにしても、「チビ」の表現はどれも失礼なものばかりですので、通訳の場面では絶対に使うことはないでしょう。