選手の名言 3 「メリットがあるから?」

選手の名言3「メリットがあるからバレーボールやってるんじゃないんです。」


英語版漫画:

I don’t play volleyball because it has any material benefits for me.

 

Crunchyroll 字幕:

I’m not playing volleyball for merit.

 

このカッコいいセリフを言っているのは烏野高校3年で男子バレー部副主将(バレー部のお母さんと呼ばれています)の菅原です。彼はセッターですが、1年生に天才セッターの影山が入ってきたためにレギュラーではありません。そのために、進路指導の先生から「(大学受験も近いのに)バレーを続けてお前にメリットがるとは思えない」と言われてしまいます。それに対して答えたのが上のセリフです。本当にその通りだと思います。

 

まず字幕ですが、残念ながらこれは誤訳です。下のスクリーンショットにもあるように、日本語の「メリット」は、「得になること」と言う意味で使われますが、英語の “merit” は長所、功績、真価と言った意味で使われます。例えば能力主義は “meritocracy” です。日本語の意味の「メリット」を英語で言いたい場合は、漫画の英訳にあるように “benefits” “advantage” が使われます。この点はしっかり覚えておくとよいでしょう。漫画版では更に ”material” を加えて、「実質的な得があるからバレーをやってるんじゃない」ということをはっきりさせていて親切な訳です。

 

 

漫画8巻 アニメ125